・高等部について
○高等部教育計画(令和5年度)
1.教育目標
(1)学年、学部、学校全体や地域社会の中で、自他の立場や関係を意識して役割を果たす力を身につける。
(2)自分の長所や得意なこと、短所や苦手なことと必要な支援を知り、「生きがい」、「学びがい」、「働きがい」を持って将来の生活を豊かに過ごすための多様な進路選択を主体的に行う力を身につける。
(3)日々の生活に目標や夢を持ち、よりよい自分を目指して、自分に合った表現方法や解決方法を選択したり、求めたりする力を身につける。
2.基本方針
(1)生徒の様子
日常生活技能において、身辺処理で支援を要する生徒、身だしなみや清潔の保持の意識を図る必要がある生徒、基本的生活習慣がほぼ確立している生徒まで実態の幅が広い。また、一人通学における公共交通機関の利用の仕方、情報機器の取り扱いや情報リテラシー、適切な対人関係を築くためのルールとマナー、心身の状況に応じて自らを調整し安心・安全に過ごすための心理的対応、コミュニケーションに関する課題もそれぞれ異なり、一人ひとりに応じた指導が必要である。
(2)指導の方針
筑波大学附属学校将来構想、学校教育目標並びに経営方針を踏まえ、以下の方針に基づく学部運営を行う。
①人間関係の形成・共に活動する力の育成を目指した支援
・生徒が自己の特性や他者への理解を深め、役割を果たしながら仲間と共に活動する力を育むための授業づくりに努める。
②自主的・自律的な態度を育むための支援
・生徒の人格や願い、青年期の特性を尊重し、一人ひとりの実態に応じた手立てを講じることで、安心安全な環境の提供と自主・自律性を発揮した学校生活の実現に努める。
③社会・文化への参加を目指した支援
・自分の特性に応じた将来の家庭生活、職業生活、社会生活の選択と実践に必要な知識・技能・態度を養う。
・自分の好きなこと、得意なこと、できることを生かし、地域社会の中で役割を果たす機会や場を創出する。
・個別の教育支援計画、個別の指導計画などを通して保護者や関連機関との共通理解を深め、連携を強めることで、生徒の社会参加を促進する。
3.本年度の重点課題
(1)知的障害児教育における教科学習の実践研究に取り組む中で、見聞を広げたり深めたりすることにより、「生きがい」「学びがい」「働きがい」を身につけ、目標に向かって前向きに取り組む力を育む。
(2)学校間交流や地域社会と連携した活動に積極的に取り組み、インクルーシブ交流の場、および、インクルーシブ社会を担う人材を創出する。
高等部時間割(令和5年度)
卒業後の進路(直近3カ年)