中学部

ICTツールの活用

 中学部では、様々な学習場面でICTツールを活用しています。ICTInformation and Communication Technology)は、「情報教育」、「教科指導におけるICT活用」、「校務の情報化」に分類されており、コンピューターや情報通信ネットワーク(インターネット等)などの情報コミュニケーション技術の総称です(「教育の情報化に関する手引き」文部科学省, H22)。

 本校は、校内に無線LANが整備されており、パソコンやタブレット型端末を使ってインターネットへの接続がどの教室にいても可能な環境になっています。

他に電子黒板やAAC(拡大代替コミュニケーション)機器も活用しています。現在、特別支援教育の現場では、様々なICTの活用がされはじめています。以下、本校中学部でのICTツールを活用した学習活動について紹介します。

音声ペンの活用例4(10/2)

 中学部の修学旅行では、新しい音声ペン教材を使ってしおりを作りました。

 これまでの音声ペンは、音声を読み込むためのドットコードをイラストや写真に印刷していました。新しく開発された教材は、特殊な印刷の必要がありません。1~99までの数字が印刷されたシール(10m×10m)を読み込んで音声を出力します。音声ペン本体がその数字を読み込み、数字ごとに入力された音声を出力するという仕組みになっています。

 生徒は、しおりに貼られているシールを音声ペンでタッチすることで、見所や活動の紹介を音声で聞くことができます。行きの羽田空港では、早速生徒達フライトの待ち時間を使って音声ペンを使っていました。

音声ペンで修学旅行のしおりを作りました!

音声ペンの活用例 3(5/9)

 毎年、運動会の閉会式は、中学部3年生が担当しています。生徒6人全員が役割をもって閉会式を行っていますが、今年は進行用のICT教材を作成し、2名の生徒が音声ペンを使って進行をします。音声は、活用例①②同様に生徒の声を録音したMP3音源を音声ペン作成ソフトに取り込み、1枚1枚のカードに音声ドットを印刷しました。

音声ペンの活用例 2(5/2)

 中学部では、新学期に3年生が行事紹介ポスターを作ります。このポスターは、新入生歓迎会の中で行事紹介をする際に使い、その後は廊下に掲示しています。今年度は、音声ペンを使って友達の紹介が聞けるように工夫しました。さすが3年生、数回の練習をしただけできれいな声を録音することができました。生徒達は音声ドットが印刷されたシートに音声ペンをかざして自分の声を何度も聞いていました。

音声ペンの活用例 1(4/25)

 中学部では、新学期に全員が自己紹介ポスターを作ります。このポスターは、新入生歓迎会の中で自己紹介をする際に使、その後は廊下に掲示しています。今年度は、音声ペンを使って友達の声が聞けるように工夫したクラスがありました。声の録音は、とても緊張したようで何度もやり直したようです。数日後、生徒は音声ドットが印刷されたシートに音声ペンをかざして自分の声を確かめていました。

 イラストや写真にプリントされたドットコードを読み取って音を出す音声ペンは、AAC機器として、また調べ学習の教材として役立っています。専用のドットコード編集ソフトとドットコード印刷が可能なプリンターを使って、個々のニーズに応じた音声ペン教材を作成しています。言葉の表出が難しい生徒は、音声ペンを使って朝の会や帰りの会の司会をしたり、教室のドアに掲示されたシンボルを読み取って音声を確認しながら教室移動する学習をしたりしています(写真上段)。また、大妻女子大学の学生と共同で作成した高尾山登山の学習シートは、観察ポイントやコースにタッチすると音声で解説が流れるように工夫されています(写真中段)。この教材は、簡単なドットコード編集の講習を受けるだけで誰でも作成が可能です(写真下段)。

  本校に1台設置されているタッチパネル式電子黒板も様々な場面で活用しています。4月に行っている中学部行事のオリエンテーションでは、プレゼンテーションソフトで作成したスライドを使って、1年間の取り組みを学習しました。生徒は、画面をタッチしながら進行したり、クイズに答えたりすることで主体的な学習への参加が見られていました(写真上段)。また、修学旅行や校外学習の事前学習でもパソコンと電子黒板を接続し、生徒がネット検索しながら見学場所を調べる学習も行ってきました(写真下段左と中央)。

 この他に中学部1年生では、仲間関係を育む「生活」の授業において、電子黒板に示された指示を読み上げ、ゲームを進行しました(写真下段右)。

  現在中学部では、各クラスで数台のiPadminiを含む)とiPod touchを使用しています。全てのタブレット型端末は、校務分掌の「教材教具開発研究」と「情報教育推進委員会」が管理をしています。有償アプリは必要に応じて校費で購入し、それぞれの端末で使用することが可能です。

 今年度、様々な学習活動の目標を達成するための学習支援ツールとしてICT教材を活用してきました。通年取り組んでいる仲間関係を育む「生活」の授業では、言葉を表出すことが難しい生徒が「ねぇ、きいて(2011toriken)」のアプリで作成したシンボルを使って、ゲームの司会進行をしたり(写真上段左と中央)、授業の振り返で、自分が頑張って取り組んだ活動や頑張った友達は誰かについて、シンボルを使って選んだりしました(写真上段右)。言語・数量のグループ学習でも、AACを活用したコミュニケーションを課題とするグループでiPadを媒介にゲーム活動やかるたに取り組みました(写真中段)。この他、教員がiPadで動画や静止画を撮影し、授業の振り返りで生徒の報告に応じて再生することもありました(写真下段)。画像は、タブレット型端末とAppleTVWi-Fiネットワークで接続し、ストリーミングしています。

 本校の儀式的行事や全校で行われる集会では、全てプレゼンテーションソフトで作成したスライドを使って式次第や歌の歌詞を示したり、写真や動画を活用したりしながら会を進行しています。また、様々なデータは、サーバーの共有フォルダに保存することで全職員が校内のどこにいても文書を開いたり、修正したりすることができます。

(写真左:入学式 写真中央:全校集会 写真右:音楽)

PAGETOP

  • 筑波大学 附属学校教育局
  • 筑波大学
  • English Site School for the Mentally Challenged at Otsuka,University of Tsukuba