高等部

高等部の学習

生活(生活単元学習)

 各学年の生活年齢にふさわしい生活技能や社会性の育成をねらいとし、自立的な生活に必要なことがらを、生徒の興味関心や生活の文脈をふまえて、実際的・総合的に学習しています。

 年間を通じて、行事や季節に応じた内容や現場実習を通して、自分自身についてみつめ自信や意欲を高めることや、自分自身の課題を受け止めながら、社会生活や人との関わり、集団参加に必要な資質・能力について「気づき」「学び」「実践する」プロセスを通して身につけることを目指しています。

 
通常は学年単位で学習を行いますが、内容や、課題に応じて、縦割りグループや学部合同で学習を行います。


*昨年からは、保護者(PTA役員の方)を講師にお招きした「ベルマーク回収について」の授業にも取り組んでいます(ベルマーク回収の意味、どのように生徒たちへ還元されているのか、生徒たちは何ができるのかなど)。その授業を受けた上で、個別学習、ライフキャリア生活などの時間を活用して生徒たち自身が分別や得点計算などを行うようになりました。

さつまいも栽培
さつまいも栽培
収穫物の計量
収穫物の計量
観察日記の作成
観察日記の作成
音声ペンの録音
音声ペンの録音
清掃技術の学習
清掃技術の学習
新年の抱負書き初め
新年の抱負書き初め
社会性学習(虹の輪)
社会性学習(虹の輪)
ベルマーク回収の講義
ベルマーク回収の講義

ライフキャリア学習(生活)

社会生活を送るために必要な知識・技能を学び、生徒自身が主体となり自分の将来について考え、

自己実現をするため(なりたい自分に向かうため)の段階的な力を育てる授業です。

主に学級単位で授業を行っています(月1回、学部全体で行う授業もあります)。

 

  • 自分の意思、趣向や夢に気づくこと・表明すること
  • 自己評価や他者評価を通じ、自分自身を見つめ自身の長所や課題に気づくこと
  • 自分なりの解決方法を身につけたり求めたりできるようになること
  • 社会生活や人間関係の形成、集団参加に必要な知識や、技能・態度・習慣を「気づき」「学び」「実践する」プロセスを通して身につけること
  • 主体的に社会参加し、より豊かな生活を送ることができるような進路選択を主体的に行うこと


    などを目指しています。

 

「17歳の地図」の学習(昨年度研究協議会より)
「17歳の地図」の学習(昨年度研究協議会より)
ようこそ先輩(卒業した先輩を招いてお話を聞く授業)
ようこそ先輩(卒業した先輩を招いてお話を聞く授業)

ライフキャリア学習(作業)

 将来の社会・文化への参加に向けて、生徒一人一人のキャリア発達を支える学習を展開しています。

働くために必要とされる持続力、責任感、確実性、協調性、社会性を育むことを目指すとともに、より良い自立と社会参加にむけた学習を総合的に展開しています。

 縦割りで編成した3つの活動班で生徒の実態や目標を考慮し柔軟に運営を行い、学校内での学習の他に、地域社会(大学、企業、福祉施設、公的機関等)と関係を築きながら、社会資源を活用した学習活動に取り組んでいます。

 

 <アップサイクル班>

  • 牛乳パックを回収し、煮る、ラミネートを剥がす、細かくちぎる、ミキサーで粉砕するという主に4つの工程を経て、パルプを使った油吸い取りパックを作成しています。その他、使用済みのプリントを回収しシュレッダー作業にも取り組みます。
     

 <プリント班>

  • 生徒の描いた絵を元にしたイラストをタオルやトートバッグなどに印刷したオリジナル製品を作成しています。製品は、全校幼児児童生徒の誕生日プレゼントや、現場実習先への御礼として活用しています。
     

 <カフェサービス班>

  • 知的障害のある生徒が初めから最後まで一人で取り組めるお菓子や、注文を受けた飲み物をサービスするカフェ(えがおカフェ)の運営に取り組みます。近隣の高齢者施設や、公共の施設へ出張して実施する出張カフェ、カフェ運営をする企業の支援による技術講習の実施や文化祭のカフェ運営に取り組む他、今年度はより効率的に学習に取り組めるようにすることを目指して、校舎内にカフェ室を開設しました。


カフェ班の取り組み(高齢者施設との交流)が紹介されました。

実践障害児教育  2020年  6月号  
https://gakken-mall.jp/ec/plus/pro/disp/1/2605261060

 

*7月21日〜8月31日までクラウドファンディングに挑戦中です。

牛乳パックから油吸い取り袋を作る生徒
牛乳パックから油吸い取り袋を作る生徒
オリジナルデザインのタオル、トートバッグなどを製作しています。
オリジナルデザインのタオル、トートバッグなどを製作しています。
カフェ室でサービスの練習をする生徒
カフェ室でサービスの練習をする生徒

進路・現場実習

 福祉的な施設・事業所や企業などにおける現場実習で、将来の働く生活に必要な資質・能力(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体的に活動に向かう力、人間性など)を養い、加えて社会に参加する意識や自己への理解を深め、個々に応じた進路を自ら選択、決定できるように総合的・実践的な学習を行っています。

 

a.計画現場実習として春の第1次現場実習(2・3年生)、秋の第2次現場実習(1・3年生)を実施します。

b.計画現場実習のほかに卒業後の進路決定に向け、必要に応じ個別に現場実習を実施します。

c.進路の学習(進路校外学習等)は3年の間に個別あるいは集団で計画的・段階的に行っています。

d.生活体験実習(通勤寮)を必要に応じて実施することがあります。

企業実習の例
企業実習の例
食品業務の例
食品業務の例
清掃業務の例
清掃業務の例
職業訓練施設の例
職業訓練施設の例
軽作業の例
軽作業の例

日常生活の指導

基本的な生活習慣

 日常生活を営むのに必要な身辺の処理能力や基本的生活習慣の確立、および生活上必要な基本的知識、技能、態度などの育成をめざし、登下校、給食、清掃、排泄、更衣等を通して個々に応じ必要な指導を行います。

 また、将来の働く生活を見通し、職場での身だしなみ、整髪、化粧などについても学ぶ機会を設定しています。

 

ホームルーム(朝の会・帰りの会)

学級のメンバーが互いに協力し合い、見通しを持ち、意欲的にその日の学習に参加し、楽しく充実した学校生活が送れるようにすることをねらいしています。

始業前、下校前の時間帯に設定し、出欠や健康調査、一日の学習の予定の確認や活動の振り返りを通して、その日に生じた諸課題の解決や必要な連絡を行います。

 一人一人に応じてわかりやすく見通しが持てるように配慮する。ICTツールの活用等の工夫で、自分の意見や思いをみんなの前で表出する機会を設定し、認められる経験を増やしています。

身だしなみセミナーの感想をICT機器を使用して作成した記事
身だしなみセミナーの感想をICT機器を使用して作成した記事
スキンケアからメイクの仕方を学ぶ女子生徒
スキンケアからメイクの仕方を学ぶ女子生徒

総合的な探求の時間

オリンピック・パラリンピック教育

オリンピックやパラリンピックはスポーツと文化が融合した総合的な祭典です。本校のオリンピック・パラリンピック教育では、体験と交流を軸に展開しています。
 

  1. 実際の競技を体験する、給食で世界の料理を食べてみる大塚オリパラデーの開催しています。
     
  2. アスリートとの交流(オリンピック選手、パラリンピック選手、企業に所属し働きながら競技に取り組んでいる選手、未来のオリンピアンを目指している学生など)を行い、「夢を叶えるために必要なこと」、「競技を通じて学んだ人生の教訓」、「自分が大切にしていること、考え」などについて話を聞いたり、質問したりする機会、また、競技を通じた交流会を設定しています。
ボッチャ体験
ボッチャ体験
世界のご飯体験
世界のご飯体験
アスリートに質問する
アスリートに質問する

交流及び共同学習

主に附属学校群の生徒とアダプテッドスポーツなどを通じた交流を行っています。

交流会は1回だけでなく、年間に複数回繰り返して実施します。

回数を重ねるごとに、お互いを知り、自分を知り、遠慮なく関わり合う姿がみられます。

交流会に向けて調べ学習を行うことや、交流会当日の進行練習に取り組むことが、より主体的に学ぼうとする姿、積極的に参加する姿につながっています。

 

*昨年度の交流の様子が実践障害児教育に掲載されています。

実践障害児教育  2020年  5月号

https://gakken-mall.jp/ec/plus/pro/disp/1/2605261050

 

実践障害児教育  2020年  7月号

https://gakken-mall.jp/ec/plus/pro/disp/1/2605261070

 

休憩時間の団欒
休憩時間の団欒
協力してチャレンジ!
協力してチャレンジ!
気持ちはひとつです
気持ちはひとつです

主権者教育

 「生活」や「体育」、「音楽」、「造形」などの学習と連動しながら、「交流および共同学習」、「オリンピック・パラリンピック教育」、「国際教育」、「主権者教育(選挙の学習)」などを通して、主体的に自らの課題を見つけ、学び、考え、判断し、よりよく問題を解決しようとする資質や能力の育成を目指しています。

 

 

主な内容としては、

  • 附属坂戸高校など附属学校群や筑波大学学生とのアダプテッドスポーツを通じた交流
  • 企業などに所属するアスリートとの交流
  • 文京区選挙管理委員会・明るい選挙推進委員会・学生団体アイヴォートと連携した選挙学習

など。


今年度の交流に関しては、お互いの安全と健康を守りながら交流を進めるため、オンラインを活用した新たな交流方法を模索します。

本番さながらの受付
本番さながらの受付
記載台を使った記入
記載台を使った記入
本物の投票箱へ投票
本物の投票箱へ投票

音楽

 音楽への興味関心を高め、歌唱、合奏(器楽演奏)、鑑賞、身体表現等の音楽的活動を通して豊かな情操を育むとともに、音楽を楽しみ生活に潤いを持たせ、余暇活動にも繋がることを願っています。

 また、一人一人の生徒に応じた楽器や活動、身体表現や鑑賞にも工夫を加えています。

※今年度は、MTが音楽室から配信した授業に、生徒たちは各教室で参加するなど、zoomを活用した「3密を避けた環境での集団で取り組む音楽授業実施」について検討を重ねています。

和楽器演奏にも取り組みます。
和楽器演奏にも取り組みます。
アフリカの民族衣装を身につけてダンスを踊りました
アフリカの民族衣装を身につけてダンスを踊りました
zoomを活用した音楽授業の様子
zoomを活用した音楽授業の様子

保健・体育

(3) 保健体育

 健康で安全な生活を送るために、軽運動(体操、ダンス、ストレッチ、ヨーガ、トレーニング)や、余暇につながる様々なスポーツ(ボッチャ、ドッヂビー、ポートボール、卓球等)、陸上競技等の活動を設定しています。余暇につながるスポーツでは、運動の楽しさを味わえるように様々な用具を用い、実態に応じてルールを改善したアダプテッドスポーツを積極的に取り入れています。さらに、オリンピズムに基づいた、勝敗を意識すること、フェアプレーの精神、相手をたたえること、目標に向けて自ら努力すること、自己記録を更新することや身体を全力で動かした後にある充実感・達成感を味わうこともねらっています。

 

 具体的には、朝の体育では、年間を通して火曜日から木曜日までマラソンやサーキット、軽運動を行っています。月曜日の体育では、ボール運動やチームでのゲームなどを行っています。授業で学習したことの成果発表の場として、また、生涯スポーツや余暇へと広げることをねらい、筑波大学体育校外学習(記録会への参加と競技スポーツ体験)の実施のほか、目白ロードレースや文京区ドッヂビー大会など地域で行われるスポーツ大会の紹介などにも取り組んでいます。

 

 保健の学習では、健康の保持や、体力テストの結果をもとにした技能と体力、人との関わりにおけるマナーや第二次性徴における身体や自己認識の変化などの内容などを学部全体、男女別またはグループ別に実施し、保健給食部と連携しながら、健康教育に取り組んで行きます。

 

※今年度は、zoomを活用して3密を避けた環境で集団性を保持した体育の授業実施について検討を重ねています。

体力テストの様子(反復横跳び)
体力テストの様子(反復横跳び)
体力テストの様子(立ち幅跳び)
体力テストの様子(立ち幅跳び)
アダプテッドスポーツ(スナッグゴルフ )
アダプテッドスポーツ(スナッグゴルフ )
アダプテッドスポーツ(カローリング )
アダプテッドスポーツ(カローリング )
アダプテッドスポーツ(卓球バレー)
アダプテッドスポーツ(卓球バレー)
zoomを活用した体育授業(高等部スポーツ大会)
zoomを活用した体育授業(高等部スポーツ大会)

造形

 様々な題材を用いて技術を習得し、より深く表現を追求することを目指しています。授業では、「いろいろアート工房」、「木工工房」、「ガラス工房(サンドブラスト)」の3つに別れて設定された条件や自分の作りたい意図に合わせて工夫したり、モチーフをよく観察したりして作品づくりに取り組んでいます。それぞれの工房は、生徒の希望により定期的に変更しています。

 また、鑑賞では、校内で互いの作品を見合うことに加え、文化祭での作品展示や、造形校外学習(美術館見学・学芸員による指導などを通じて生徒が作品の意図と造形要素の関連に気づき、様々な作品の美しさや面白さを他者と共有する機会)を設定しています。

 

消防写生会(高等部も描画の学習機会として参加しています)
消防写生会(高等部も描画の学習機会として参加しています)
いろいろアート工房(コンテを使ったぼかし作品)
いろいろアート工房(コンテを使ったぼかし作品)
木工工房(ビー玉を打ち出すゲームの作成)
木工工房(ビー玉を打ち出すゲームの作成)
ガラス工房(サンドブラス前のマスキング)
ガラス工房(サンドブラス前のマスキング)

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