校長室便り

平成29年度 校長室便り

校長室便り1

「おおきなかぶ」

 

 4月になって2週間が経過したある日のこと。幼稚部から高等部まで、いつものように各教室を回りました。本校に新たに入学、進級した子どもたち、新たに本校に着任した先生方、担当するクラスや学部が変わった先生方、・・・。新しい仲間、新しいチームで、昨年度とはまた少し違った、新たな取り組みが始まりそうな予感。

 

 幼稚部に行くと、ある教員が「おおきなかぶ」(小学1年生の教科書にも載っているロシア民話)の歌を歌って、その後ろに、数人の子らが順に前の人の服を掴んで楽しそうに遊んでいました。その様子を少し離れてじっと見ていた子に、その教員が何度か声をかけて誘っても、恥ずかしいのか加わりません。でも、その先生があるタイミングで声をかけると、走り寄って行って一緒に引っ張りました。そして、おおきなかぶが抜けました。かぶがぬけて一番うれしそうなのは、その子でした。

 小学部のそら組(5~6年生)に行くと、ある子が、自分のこと、自分が春休みにしたこと、そして、他の何人かの友達のことをずっと私に話しかけてきました。昨年も、時々、そっと片言で、話しかけてくる子でしたが、こんなに長い時間、しかも、いろいろな話を分かりやすくしてくれたのは初めてだったので、とても嬉しくなりました。

 運動場では中学部の子どもたちと先生方全員が一緒にトラックをジョギング。先生方は皆、自分の担当の子や近くの子の指導をしながら、他の先生方の子どもとの関わり方や指導の仕方を丁寧に観察しているようでした。何やら、先生方が、とても頼もしく感じられました。

 高等部の1年生の教室に行くと、他の学校から入学してきた何人かの子らと、中学部から進級してきた子らと、そして他の学部から移ってきた2名の教員とで授業が始まっていました。皆、初めての高等部、にも拘らず、何やら既にしっくりとした、前から続いているような豊かな学級の雰囲気。

 

 4月の最初の2~3週間って、子どもの実態把握や、新たな教員間の役割分担、指導計画や年度計画の最終確認、そして保護者との連携協力のスタートなど、とても大切な時期なのですね。今年度も、とても良いスタートが切れました。

 

本校の子どもたちへ

おおきなかぶは、一人ではなかなか抜けません。でも、皆でいっしょに頑張ると、抜けるのですね。こんど、友だちが困っていたら、そばに行って声をかけたり助けてあげたりしてくださいね。友だちは、きっと喜んでくれますよ。そして、いつか、自分が困っているときに、きっと、助けてくれますよ。

校長 柘植雅義

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